【無料ダウンロード】モンテッソーリの敏感期一覧表|図解で簡単解説!
- 敏感期って何?どんな敏感期があるの?
- 敏感期を一覧で見たい
- 敏感期がやってきた子どもにどうしてあげればいいの?
モンテッソーリ教育の中でも特に重要な概念が「敏感期」です。
9つある敏感期に合わせて、子どもの興味の旬を逃したくないですよね。
今回は公認心理師でおうちモンテッソーリ歴2年の私が、敏感期をたっぷりの図解を使って解説します!
さらに、A4用紙1枚にまとめた解説付き敏感期一覧表を無料でプレゼントします!
印刷して貼っておけば、子どもの興味にすぐ気づけそうね!
この記事を読めば敏感期だけでなく、「子どもの力を伸ばすお手伝いの方法」もわかります!
- 子ども部屋作りをしよう
- 子どもとの接し方を7つ押さえよう
- モンテッソーリ教具を活用しよう
モンテッソーリの敏感期とは
モンテッソーリ教育の敏感期とは、「子どもがある能力を伸ばしたがる旬の時期」のことです。何か特定のことに強い興味を持ち、集中して繰り返す行動が特徴です。
どの能力をいつ伸ばしたくなるのかは、あらかじめプログラムされています。敏感期の種類と、どの敏感期がいつやってくるのかをまとめたのが次の表です。
敏感期の種類は書籍によって少し異なりますが、主に次の9つになります。
- 言語の敏感期
- 運動の敏感期
- 秩序の敏感期
- ちいさいものの敏感期
- 感覚の敏感期
- 書くことの敏感期
- 読むことの敏感期
- 数の敏感期
- 文化・礼儀の敏感期
敏感期には、はじまりと終わりがあります。旬の時期を逃さず、能力を伸ばす援助をすることが重要です!
各敏感期の詳しい解説は下記で。
【図解解説】敏感期の種類と特徴|全9種類
①言語の敏感期
言語の敏感期は胎生7か月~5歳半までです。
言葉を聞くこと、離すことが楽しくて仕方ない時期です。特に胎生7か月から3歳までの期間は、母国語の基本を習得する重要な時期となります。
赤ちゃんの頃は言葉は話せませんが、言葉は聞いていますし、理解しようとしています。
言葉が話せなくても積極的に話しかけてあげてください。
2~3歳になると、それまでにため込んできた言葉が話し言葉となって現れます。
②運動の敏感期
運動の敏感期は、6か月から4歳半までです。
歩く、座るなどの体全体を動かす全身運動から、指を使う微細運動まで、自分の意思で体を動かすことが楽しい時期です。
子どもは動き回ることで、自立する上で必要な運動の筋力を習得します。必要な体の筋肉が育つと、情緒の安定や感情のコントロール、集中力などの上位の機能も育つのです。
例えば赤ちゃんは、「ずりばい→たかばい→ハイハイ→つかまり立ち」の順序で歩行を習得します。
歩行の過程で鍛えられた筋肉や関節の動きの感覚、体の傾きの感覚などが、姿勢の保持やバランス感覚などの上位の能力につながります。
このように子どものやりたがる動きは、必要な筋肉や体幹を鍛えるのに必要な過程なのです。
運動の敏感期におすすめしたいのが、モンテッソーリ教具や知育おもちゃの利用です!
モンテッソーリ教具や知育おもちゃは、子どもが習得すべき筋力を効率的に鍛えられるよう、サポートしてくれます。
おすすめの知育おもちゃは次の記事で紹介しています。
③秩序の敏感期
秩序の敏感期は6か月から4歳までです。
習慣、場所、順番がいつもと同じであること(秩序)に強いこだわりを見せる時期です。
赤ちゃんはは何も知らない状態で生まれてきます。その状態で周りの世界をどう認識していくかというと、世界を「秩序」として吸収していくのです。
なので、いつもと同じ習慣・場所・順番に安心感を覚え、少しでも違うと不快感を覚えます。
秩序の敏感期は、2歳ごろがピークでイヤイヤ期とちょうど被る時期です。
親としては困ってしまうことが多いですよね~。私も苦労しました!
しかし親が安定していつもどおり接してくれることが、子どもにとって一番の安心な環境です。
子どもが「いつもと同じ」にこだわって困るときは…
いつもと同じがいいよね
と子どもの気持ちを受け止めながら
今日は○○だから、△△でもいいかな?
というように代替案や折衷案を出しながら、子どもと話し合ってみてください。
秩序の敏感期を大切にすると、将来の「段取り力」や「計画性」「倫理観」が伸びますよ!
④ちいさいものの敏感期
ちいさいものの敏感期は、1歳から3歳までが該当します。ちいさいものに目の焦点を合わせられることで喜びを感じる時期です。
赤ちゃんは、特にこの時期に目の焦点を合わせる練習をします。
小さい石や虫、ごみなど、大人じゃ気づかない物をよく見つけますよね~(笑)
子どもがちいさいものを見つけたら「よく見つけたね!」「いたね!」など、あたたかい言葉をかけてあげてくださいね。
⑤感覚の敏感期
感覚の敏感期は、0歳から6歳が該当します。5感を刺激するものへの強い関心や興味を抱く時期です。
感覚の敏感期には2段階あります。
【1段階目】なんでも吸収期
- 0~3歳
- 無意識になんでも吸収する時期
- 淡い色の違いなど、微妙な違いやニュアンスを感じ取れる
【2段階目】整理整頓期
- 3~6歳
- それまでに吸収した膨大な感覚情報を整理・分類・秩序化する
この時期の子どもには、たくさんの「本物」と触れ合わせてあげてください。そして時間が許す限り子どもの好奇心に付き合ってみましょう!
様々な5感を通した体験をした子は、感受性や表現力が豊かな大人になります。
⑥書くことの敏感期
書くことの敏感期は、3歳から5歳までが該当します。
「書くことの敏感期」は「読むことの敏感期」よりも先に出ます!だからまだ文字が読めなくても大丈夫!
目でしっかり見ながら書いてみたい時期で、言葉で表現・整理をしたい気持ちの現れです。
文字が書けるようになるには、書く準備が整うことが重要です。
- 文字を知る…形や読み方
- 書くための手の発達…つまむ、手首を動かす運動の習慣
- なぞる…指やサインペンでなぞる
なぞる練習は、はじめは鉛筆より筆圧が弱くても簡単に書けるサインペンがおすすめですよ
⑦読むことの敏感期
読むことの敏感期は、4歳から5歳半までが該当します。文字が読むのが楽しくて仕方ない時期です。
文字を壁に貼っておいたり、絵本を置いたりしておくと、自分から読み始めます。
集中しているときは子どものペースに合わせるのが大切です。
せかさないで見守りましょう!
⑧数の敏感期
数の敏感期は、3歳から6歳までが該当します。数を読みたい!数えたい!時期です。多い・少ないなどの量にもこだわりを持ちます。
この時期になると数が言えるようになります。しかし、数字と実際の量がつながっていない場合が多くみられます。
そのため、数字と実際のもの対応させていってあげることが重要です。
「数えられる=数を理解している」とは限らないのね!
⑨文化・礼儀の敏感期
文化・礼儀の敏感期は、4歳半からが該当します。
言語・数以外に出てくる世界のすべてに興味や関心を持ち、社会や世界との関わり方を知っていく時期です。
- 植物
- 動物
- 鉱物
- 宇宙
- 歴史
- 地理
- 芸術
- 挨拶
- 季節
- 行事など
多くの物事や人に接することにより、世の中の物事や人々の生活を整理し関係づけることができるようになります。すると、環境の中での自分の役割を明確化できるようになります。
様々な経験がやがて社会の一員として立派に成長させてくれるのです。
敏感期の子どもが能力を伸ばすための5ステップ
敏感期を迎えた子どもは次のステップを踏んで、能力を伸ばす傾向があります。
- 自分のやりたいことを選ぶ
- 何度も繰り返してやる
- 集中する
- やり抜いて達成感・充実感・喜びを味わう
- 次の新しいことに挑戦する
このステップを繰り返していくことで、脳の神経回路がつながっていき、前頭連合野が発達します。
前頭連合野は理性を司る部位で、人間らしく生きるための脳です。自立した幸せな人生を送るのに欠かせない部位です!
▶能力の伸ばし方5つのステップを詳しく読む:モンテッソーリ教育の大人の役割7選|子どもの能力を伸ばす関わり方
【モンテッソーリ式】子どもの力を伸ばす3つの方法
敏感期の子どもが能力を伸ばしていくには、「集中すること」と「達成感を味わうこと」が非常に重要です!
大人の役割は子どもが自己教育力を存分に発揮できるようにガイドをしていくことです。
上記の図は「モンテッソーリの三角形」と言います。親ができることは次の2点です。
- 環境と整えること
- 環境との関わり方を教えること
具体的には何をすればいいの?
次の3点を抑えておけばOKです!
- 子ども部屋を整える
- 親の接し方のポイントを押さえる
- モンテッソーリ教具を活用する
詳しく解説していきます。
モンテッソーリの子ども部屋の作り方|ポイント6つ
子どもが自己教育力を発揮できる環境を整えるのに重要なことの一つは部屋作りです。ここではモンテッソーリ式の子ども部屋作りのポイントを6つ紹介します。
モンテッソーリ部屋作りのポイント
- 見やすく、取り出しやすく、片付けしやすい棚にする
- トレイを用意する
- 大人も同じ場所に片づける
- 子どもの成長に合わせて、おもちゃを入れ替える
- 子どもにあったサイズにする
- 汚れが目立つ色を選ぶ(木目や白)
ちなみに我が家では次のように部屋作りをしました。
我が家は狭すぎて収納や遊ぶスペースやがかなり限られていました
狭くて妥協した部分もありますが、モンテッソーリ部屋のポイントを上手に押さえることで整えられました!
部屋を整えたことで「子どもがよく遊ぶ」「子どもが片付けできる」部屋になりました。
モンテッソーリ式の子ども部屋作りについては下記の記事で詳しく解説しています。
▶【狭い部屋でもできる】おうちモンテッソーリの部屋作りのポイント7つ
【子どもの力が伸びる】親の接し方 ポイント7つ
子どもの自己教育力を存分に発揮させるには、「親自身も環境の一つ」と捉えることが大切です。
親も子どもにとって「よい環境」になるポイントが次の7つです。
子どもを伸ばす親の接し方のポイント
- 子どもを観察する
- 子どもに選ばせる
- 助けすぎないで待つ
- 自分で出来るように環境を整える
- 提示をする
- 適切な言葉がけをする
- 親自身が楽しむ
親の接し方に気を付けると、子どもはどんどん集中力を伸ばしていくことができますよ
詳細は次の記事で確認してみてください。
▶モンテッソーリ教育の大人の役割7選|子どもの能力を伸ばす関わり方
モンテッソーリ教具で効果的に子どもの力を伸ばそう
子どもの学びは「学ぶ対象」があって初めて成立します。子どもにとって身の回りにあるものは何でも学ぶ対象になり得ます。
マリア・モンテッソーリは、モンテッソーリ教育の目標を達成できるように「モンテッソーリ教具」を開発しました。
モンテッソーリ教具を利用することで効果的に学ぶことができます!
しかし、本場のモンテッソーリ教具は非常に高価で安い物でも5,000円、数万円するものも珍しくありません。
しかも子どもの発達に合わせて頻繁に入れ替える必要があります。
一般家庭にはとても無理だわ…!
そこでモンテッソーリ教具を取り入れるおすすめの方法が2つあります。
- 手作りで教具を作成する
- 知育玩具で代用する
簡単に解説します。
モンテッソーリ教具を手作りする
モンテッソーリ教具は手作りすることができます。我が家では次の書籍を参考に手作り教具を作成していました。
100均など安価な材料で作成できるので、取り入れやすいです!
ただ実際に作ってみてデメリットもありました。
- すぐに壊れる(子どもが壊す)
- 散らかる
- 作成や修理に手が回らない
ズボラな私は、最終的に挫折してしまいました…
そこで次に取り入れた方法が市販の知育玩具で代替する方法です
知育玩具をモンテッソーリ教具の代わりにする
市販の知育玩具をモンテッソーリ教具に代替えすることができます。
むしろモンテッソーリ教具として知育玩具を採用しているモンテッソーリ教室などもあります
市販の知育玩具なら、本場のモンテッソーリ教具よりも安価に購入することができます。
でも何を買えばいいかわからないわ
おもちゃの選び方を知れば、自分で選んでそろえることができます。おもちゃの選び方については、次の記事をご覧ください。
▶【モンテッソーリ流】おもちゃの役割とは?育つ力・選び方・遊び方まとめ
自分で選ぶのもめんどくさいという方は、こちらの記事を参考にしてください。
▶【0歳におすすめ】モンテッソーリのおもちゃ11選|格安でモンテッソーリ教具をそろえるアイデア
▶【1歳におすすめ】モンテッソーリのおもちゃ12選|格安でモンテッソーリ教具をそろえるアイデア
▶【2歳におすすめ】モンテッソーリのおもちゃ18選|格安でモンテッソーリ教具をそろえるアイデア
さらに
そうは言っても知育玩具だって買い集めれば結構お金がかかるでしょ
自分で買い集める時間がないわ
という方には、レンタルおもちゃサービスの活用がおすすめです。
レンタルおもちゃサービスはおもちゃ選びのプロがサポートしてくれます。リクエストも可能で「モンテッソーリ教育に役立つおもちゃを届けてほしい」と頼むことができます。
購入する場合の半額で年間30~40個ほどの知育玩具をレンタルできるので、頻繁なおもちゃの入れ替えにも便利です。
どんなレンタルおもちゃサービスがあるのか興味がある方は、次の記事も参考にしてください。
▶知育おもちゃサブスクサービス6社11プラン徹底比較!おすすめランキング
モンテッソーリの敏感期|まとめ
この記事ではモンテッソーリ教育の重要概念である「敏感期」を解説しました。
子どもの敏感期を大切にすると、子どもは能力をどんどん伸ばしていきます
敏感期を大切にする方法は、次の記事で詳しく解説↓
特に運動の敏感期では、モンテッソーリ教具や知育おもちゃの活用がおすすめです!
おすすめの知育おもちゃは、次の記事で詳しく解説↓
参考になれば幸いです!